古民家を耐震性ある家に作り変えたい！
古民家は形状をそっくりそのまま残し、耐震性だけアップするというのは非常に難しいことです。
なぜなら、現在の建築基準法では壁の総面積も含めて耐震性の高さとして認定されるからです。
古民家を見てみるとわかりますが、柱はあっても取り囲む壁は非常に少ないことがわかります。
襖、あるいは筒抜けのような造りになっている家が多いです。
そうなるとどうしても筋交いや構造板の数が少なくなってしまいます。
ただ古民家の場合、太い柱や梁を組み混んで作り上げているので、今の建築基準法に満たしていなくても実は丈夫な作りになっているものも多いです。
古民家の耐震補強する際に対処できる施工方法として、床にコンクリートを流し込んで基礎を固めること、上の垂木に金物を取り付けて補強する方法などがあります。
他には壁になっているところに断熱材を取り付ける方法もあります。
土壁から木材の断熱材に変更する程度でしたら、昔ながらの趣を保ってリフォームすることが可能です。
土壁から断熱材に変更すれば保温性もアップするので、さらに快適な空間になります。
古民家の場合、どうしても木材の腐食が起こり、カビや害虫が発生しやすいです。
できるだけ支柱や梁以外は、新しい木材に変更していきましょう。